木は湿度を調整する
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木の調湿作用が健康に良い?
RC造校舎に比べ、木造校舎では、インフルエンザによる学級閉鎖の割合が約1/3という調査結果があります。なぜでしょうか。 それは、木の調湿作用が子どもたちの健康によい影響を与えるためと考えられています。
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空気が乾いたときに、木は湿気を吐き出す?
インフルエンザウィルスは、気温が低く、空気が乾燥している環境では長く生存します。木は、部屋が乾燥している時には水分を吐き出し、湿気が多いときには余分な湿気を吸収し、湿度を自然に調整します。そのため、木造校舎ではインフルエンザの感染が減ったと考えられます。
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調湿作用は心と身体にやさしい?
また、その他の病欠や不登校が少ないことの理由についても、木の香りや調湿作用などが心と身体に安らぎを与えているためと多くの調査結果で報告されています。放出される香り成分「フィトンチッド」による効果です。 フィトンチッドはリラックス効果があるだけでなく、フィトンチッドから除草剤や虫よけ、殺虫剤などをつくったり、抗生物質など人間の病気の治療や健康に役立てています。